[名づけ]裏話その2「すみれ」という漢字の両親の中での変遷。模索期
前回まで:読みは妻の希望でいくことにし、「めもり」「めりさ」などを経てある漢字を見て「すみれ」に。
ちょっと記憶がやや怪しいですが、「すみれ」という名前が出たのはおそらく「数」という漢字に、妻が「森羅万象」的な意味を見つけて気に入ったときだったと思います。
さすがに、「数子(かずこ)」とつけるわけにもいかないので、「すう」「す」で何か・・・?と考えてすぐに思いついたのが「すみれ」だったと思います。(確かに〝す"が付く名前で最初に思いつきそう)
この時、一番最初につけた「すみれ」の第一弾が
・数未来
でした。その後、この「未来」を基本に
・珠未来
・寿未来
などなど、思いつく限りの「す」と読めそうな字を入れた案が挙がりました。
その一方で、3月生まれがほぼ確定的だったことから、すみれの「み」として、妻が「弥(彌)」という字が気に入りはじめました。「弥勒菩薩」の「み」です。しかし、「未来」を使う場合には、3文字名のようでいて、「数・未来」というように2文字のような軽さがあるのに、「弥」という字を入れると
・珠弥怜
といったように、3文字バラバラという感が否めません。
この「弥」という字とくっつく文字は無いか?と考えて見つけたのが
「須弥山(しゅみせん)」という単語。この須弥山、意味的にも僕と妻の旧姓とちょいかぶる、というわけで
・須弥+"れ"
を一通り試してみました。
・須弥伶
・須弥怜
・須弥玲
しかし、やっぱりちょっとしっくり来ない。しかも、「れ」という文字も「扁」と「つくり」に分かれている字が多く、3文字とも「扁」と「つくり」に分かれてしまい、気に入ったものにはなりませんでした。
また、このとき、新漢字として登録された[羊令](羊へんに、レイ)が、"カモシカ"という意味のそれ以上でもそれ以下でもなかった点もちょっとマイナスでした。
まあとにかく、漢和辞典を引きまくって、「す」「み」「れ」だけでなく
「す」:シュ、シュウ、ス、スイ、ズ、ズイ
「み」:ミ、ミズ、ミツ、など、「ミ」が最初につくものすべて
「れ」:レ、レイ、レン
あと、「すみ」も。
といったあたりまでを片っ端から試していきました。
さすがに何十、いや百何十種類と色々試していると、だんだんと見えてくるものがあります。
この感覚は、パズルとか受験の問題が、「うんうん唸って解く」レベルから「なんとなく"鼻で答えが分かる"」レベルになる時の感覚に似ていました。
とまあ、そうできたのは最初に「読み」を一度決めたら動かさなかったからだと思います。
こういったことを経て、いよいよ「すみれ」の漢字の方針が固まりました(明日へ)