ボードゲーマー的に見る特定秘密保持法→靖国参拝→戦争までの流れ

安倍さんがまたなんかやらかしたみたいですね。
前回Catan日本チャンピオンの肩書で書いた「ボードゲーマー的にみるこの国の改憲是非(http://d.hatena.ne.jp/so-so/20130715/p1)」が多くの方に読んでいただけてうれしかったので、今回はボードゲーマー的に今回の特定秘密保持法→靖国参拝の流れを考えてみます。


話としては、「戦争は儲かる(と思われている)」→「でもホント!?」→「今の国会をゲームに喩えると・・・」ということです。


戦争は儲かる!

特定秘密保持法が強行採決されました。まぁよっぽど何か秘密裏に進めたい何かがあるのでしょう。

というか、特定秘密保持法の目的の1つが「アメリカから軍事機密を受け取れるようにする」らしいです。「そんな手はず」を整えてまで「秘密裏」に進めたいことってなんでしょうね、っと。


・・・まぁ普通に考えれば「戦争の準備」ですよね。
  っていうか「戦争ができることが“ふつうの国”」と明言しているくらいですし


さて、「戦争はあんなに悲惨なのになぜ起きてしまうのか?」という問いが良くなされます。


そういえば私もボードゲーム上ではよく戦争しました。戦争しないと勝てない仕組みだからということもありますが、そもそもやはり「戦争に勝つと自国力が増えてその後有利になる」からこそ戦争をするわけです。


もちろん戦争が起きて、国民が皆徴兵されるほどの大戦争になるには、多くの理由があるわけですが、なぜか論点から外れがちなこととして「戦争で大もうけできる人が居る」ということがあります。



そう、戦争というのは、「自分(や家族)が徴兵されなければ」、
「戦争特需」が発生して、企業も家計もとっても儲かるのです。



そういえば昔、社会の時間に「戦後の復興において、朝鮮戦争特需があった」とちらっと出てきましたよね?


価格が需要と供給の関係で決まる、というのが大原則。
産業革命以後、「供給」の向上は「お金」を投入すれば大抵のことは解決します。
経営者から見れば供給力をただ向上するだけなら簡単な話です。

しかし、「需要」の方はそううまくはいってくれません。
企業、特に大企業が倒産するのは、大抵の場合「需要があったのにモノが作れず供給できなかった」からではありません。
「需要が無かったののにモノを作りすぎて(在庫を抱えて)倒産する」のが基本パターンです。


それが戦争では物がボコスカ壊れて、需要がうなぎ上りになります。
戦争に必要なものであれば、作った端からどんどん売れますから、企業は嬉しい悲鳴をあげることでしょう。


基本的に産業革命以後の先進国による過去の戦争は、「国が企業家に後押しされて戦争を始め、企業は大儲け、国民は血を流す」が裏パターンと言えます。
(途上国の民族自決主義による戦争にも裏には絡んでいると思います。戦争って、ゲームやるとわかりますが、一度始めるとあっという間に備蓄資源使い切りますから)


戦争は「誰が」する?

でも、今の現代、そんなにうまく行きますかねえ?
先ほどのは一般論。本当に日本全体に波及する効果があるにはどれくらいの規模が必要でしょうか?


だって、賭けてもいいですが、今「戦争をできるようにしておこう」と考えている人たち、
9割方は「自分が戦地で塹壕掘って、命の危険をさらす」身分になることは想定してないと思います。


きっと自分が命じれば「誰かが」戦地に行って「誰かが」敵に照準を合わせて、「誰かが」武器の引き金を引いて、「誰かが」人間を殺して、「誰かが」相手から殺されて、「誰かが」その死体を片づけて・・・してくれると思っていると思います。


きっとなんとなく定性的には「誰かが」=自衛隊だと思っているかと思いますが、たぶん、流した血に見合うほど「日本が儲かる」ためには足りないと思います。

ゲーマーとしては全体の数量把握は大事なので数字をあたってみましょう。
自衛隊って20万人と言ったら多いようで、人口の0.2%です。自衛隊1人が(非戦闘員含めて!)1億円消費してもGDP500兆円に対して4%です。


さて、自衛隊だけじゃ、ぜんっぜん足りないですね。となると「誰が」実際に戦争で消費してくれるのでしょうか??


なお、第二次世界大戦の時の犠牲者は兵員だけで200万人以上。
配置されていた兵員は320万人、当時の人口が7200万人だったようですから、
今に直せば500万人級です。

http://www.max.hi-ho.ne.jp/nvcc/TR7.HTM


 徴兵制という言葉がちらつきますね。。。

戦争がトリガーをひく「日本国」というゲームの終わり?

(徴兵による大戦争が起きるという予想よりは)楽観的な予想を1つ

おそらく、現代は第二次世界大戦の時のような「徴兵して国家を挙げての大戦争」にはならないでしょう。


今の国会の状況を少しゲームに喩えます。

自分たちがゲームをしている時に、誰かが圧倒的に有利な状況で、でもそのままそのトップ本人がさらに「俺様ルール」まで持ち出して自分が圧倒的な有利いる状況をひたすら続けていたらどうするでしょう?

少しの間はおつきあいしますけど、それを延々何時間も繰り返されたら・・・?
そう、白けてゲームを「やーめた」しますね。

勝ってる1人はゲームを続けたいでしょうが、他のメンバーで新しいゲームを始めてしまえばそちらが新しいルールです。


今、国会やその裏に居る「戦争させたい人たち」は「今のルール」に「俺様ルール」として付け加える(徴兵制度含む)各種制度で「国民一億総火の玉」になって自分たちのために人々が”戦争”してくれるものと算段しているかと思いますが、


その時、おそらく国民は「立ち去り型サボタージュ」をして「(今の政府による)日本国という国家ゲーム」を「やーめた」することでしょう。



そんなことありえないって?

でも既に「年金制度」というゲームでは

「そんな(後発プレイヤーの)自分が損するゲームやーめた」っていう未納プレイヤーが続々出てますよっと。

厚労省は財産差し押さえする、という「俺様ルール」を決めていたちごっこを始めるようですが。
(私は年金払ってますけどね)



おそらくですが、国家による徴兵制が樹立された時点で、「徴兵逃れビジネス」というビジネスが勃興して、現在の国家という枠組みが瓦解が始まる。そういう流れになるのではないかと思います。


それでは長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。