情報の価値/メール、電話、訪問の使い分け

今回の狙い「自分の足で稼いだ情報を集めるようになる、ためのノウハウ」

最近の就職活動は随分と厳しいらしく、就職で無敵と思われている東大理系といえども希望の就職先につけずにいる後輩たちがいることをよく聞くようになりました。

「実力はあるけど相手に届いてない」、そんな自分の後輩たちの顔を思い浮かべながら、学生と社会人の経験から就活だけでなく「社会人0年目」として少しは役立ちそうなエントリをいくつか書いていこうと思います。


というか、自分も会社に入ってからも社内でたびたび「新しい職」を作ろうとしてきており、ある意味「ずっと就職活動中」とも言え、なんか後輩の就活話が他人事に思えないし、何か参考になるかな、と(笑)
(筆者の就活歴:一応、2000年の最氷河期に当時一番人気のところに内定。日銀とかからもオファーありました)



OB訪問をたくさんしよう

まず最初は「OB訪問」についてです。

というのも今日以降書く私個人の話なんて井の中の蛙のようなもの。100人いれば100人なりの就職活動を経てきています。そして色んな「会社観」「社会人観」があります。色んな人のお話を聞きましょう。

でもネットで見たところ、「メールだけ」か「電話だけ」の例しかなかったので、自分が社会人と学生の立場を両方経験してみて、この順がいいかな、というのは以下の順序です。

  1. メールであいさつして、電話をかけてもいい時間を聞く(昼休みとか)
  2. 質問をまとめておいて電話で聞く。会って面白そうだったらアポ取る(昼休みに会社の近くとか)
  3. 会社の近くとかで直接話を聞く

メールであいさつと電話アポ取り

まずは相手先のメールアドレスをGetしましょう。

幸い、昨今はFacebookTwitterによって「友達の友達」くらいまで辿れば、大抵の会社はカバーできるのではないでしょうか?

この2STEPで行けるというのは大事なことで「共通の知り合い(Aさんとしましょう)」が居る、というのは相手との親近感が違います。

メールは長く書くと相手も大変です。まずは電話のアポを取りましょう。メールの文面は苦手ならば下記のテンプレを置いておきます。

○○株式会社 △△様
はじめまして、××大学☆☆学科の□□と申します。
A様の[関係性]になります

突然のメールで申し訳ございませんが、ただ今就職活動中でして、
御社に興味があることをA様にお伝えいたしましたところ
△△様をご紹介いただき、メールさせていただいた次第です。


もし差支えなければ、まずはOB訪問のことも含めお電話でご相談させていただきたく、
電話しても差し支えのない時間帯をお知らせ願えれば幸いです。


以上、よろしくお願いいたします

      • -

××大学××学部××学科(専攻) あなたの名前と連絡先
(なお、自分のことを示す端的なwebページがあるならリンクがあると相手もイメージしやすい)

短く済ますなら電話で

アポ取りのようにいくつかの調整が必要なもので1対1のものは、電話で調整した方がお互いに早く済みます。

また、そもそも「電話だけで聞いてしまう」というのもそれで十分ならもちろんアリです。前もって「何を聞きたいか」は明確になっていればですが。

これは、仕事でもそうなのですが、1対1の対応の時にはメールではなくて電話の方が何かとよいものです。メールを書くのに使う時間って意外に大きいです*1

そもそも特にまだあまり知りあっていない相手に対してのメールは書きづらいもの、大変なら前述のようにかけていい時間帯だけを聞くメールにしましょう。

長く話したいならOB訪問

とはいえ長電話は長電話で効率はあまりよくないものです。「百聞は一見にしかず」という諺もある通り、やはり多くの情報を得たいのであればOB訪問するのが吉でしょう。

OB訪問の相手としてはやはり近しい人(研究室のOBとか、サークルの先輩、親戚など)から始め、「OB訪問ってこんな感じかぁ」と分かってから少し遠い(でも気になる業界の)人に広げていくとよいと思います。

OB訪問は、相手の会社の昼休みを念頭に置いておくとよいと思います。それに関しては次回

オマケ:情報は「Give&Take」になる。

就職活動中は「情報が通貨」です(社会人になってもですが)。それもネットで拾ってきた話題ではなく「自分の足で稼いだ情報」が喜ばれます。人に話せる情報がたくさんある人のところには、Give&Takeでまた情報が多く集まってきますよ

*1:1人の相手にえんえん気を使って1時間くらいメールを考えている人とか…気持ちはわかるんですが