竹富島にて

・1400-1500 竹富島着。その地の観光バスで竹富島見物。皆治(カイジ)の浜で星砂探しなど

20分ほどで竹富島に到着。
港ですぐに観光バスが待っている。港からすぐの資料館?っぽいところの見学は10分。あまりウリではないのか? 上映されているビデオはローカルすぎて面白かったが(島の中央集落のほとんどが出たのではないだろうか)


つぎに、皆治(カイジ)の浜で星砂探し。年配の観光客の皆さん(今日は火曜日なのでそういう方が多い。というか、小浜島の時より竹富島の方が年齢層が高かったなあ)が意外に張り切っていた。そして、この浜に居る間、とても暑かったのを覚えている。本当に夏の浜辺な感じだった。

・1500-1530 水牛車観光。

あっという間に竹富島を一周して、中央集落にて水牛車観光。
水牛車はこれで2度目だけど違いが3つ

1)「移動手段」ではなく「観光」が目的
2)曲がり角がある
3)トイレが水洗ではない

1は前回の湯布島までの往復の場合は、移動が主目的だったので、あまり速度を気にしなかったのだが、今回は観光ということで、「水牛車のスピード」をじっくりと感じることができた。自転車なら1分かからないかもしれない集落をゆっくりゆっくりと行くのは実際の広さ以上にここを感じることができた。


それにしても感心したのは、水牛は、結構長さのある客車を引いて、広いわけでもない集落の曲がり角をしっかりと曲がるというところ。特に指示を出しているわけではなく、ガイドさんも「自分で曲がっています」とのことなのだが、いったいどうやっていたのだろうか?


あと、湯布島と異なっているのは、道路なので「トイレが水洗ではない」ということ。途中、一度便があり、それは大きなスコップですくってバケツに入れてどかしていた。


途中に安里屋ユンタの「安里屋」生誕の地があった。それと八重山ミンサー織の体験所。大きな見所といったらそれくらいだったかもしれない。御嶽の前も通らなかったし。

2度目の水牛車。このスピードがいちばんいい


・1530-1620 蒐集館がとても面白い。「縄文字」の解説。竹富小学校、ソニー科学賞(かな?)を5年連続受賞

周遊巡りに券がついていたので寄った蒐集館。その名の通り、この集落の住職さんが趣味で蒐集したものを展示しているだけのところのようである。
と、あまり期待していなかったのだけど、ここの説明員のおじさんが面白く、大収穫。縄文字の解説をしてくれたのだが、文字のない文化圏というのがどういうものなのかを垣間見た気がする。ちょっと写真がないと説明しづらいのだけど、藁を縄状にどう編むかで一種の絵文字を作っている感じ。たとえば、お酒ならお酒のビンのようなものを編み、麦なら麦の穂のようなものを編む。


この中で特徴的だったのが藁苞(わらづと)の形が何を表すか?、ということ。ちなみに形はいわゆる昔の納豆の包みにそっくりである。というわけで、説明員のおじさんもクイズに出してきた。妻が勢い良く
「納豆!!」と答える。僕も同じく「納豆」と同意する。
この回答が説明員のおじさんにとってのベストアンサー、満面の笑みを浮かべて
「そうそう、そう思うでしょう〜? そう答えてもらえるとこの後やりやすいんですよ〜。でも、沖縄では残念ながら納豆は発酵しません。これ、実は卵を運ぶ藁苞なんですねー。というわけで卵でした〜」。もうおじさんこれ以上ないくらいうれしそうで、この後の説明も上機嫌でしてくれました。
(余談ですが、雰囲気とか話し方とか職場のW先輩に似てたなぁ)


縄文字以外にも、屋号の話とか、沖縄の通貨の移り変わりの話とか。昔の農機具とかもそのまま民俗博物館になりそうな量がありました。
これより縄文字の方がおすすめ


・1620-1720 竹富集落をぶらぶら。柏さん(仮名)と劇的な再開。

蒐集館見学を終えて、竹富集落をぶらぶらと歩く。水牛車観光のところが荷物を預かってくれているので久々に身軽。妻がミンサー織を体験したいというのでそこに寄ってみるが、織物体験は時間的に終了していた。でも先ほど水牛車の中で習った糸芭蕉(イトバショウ)から繊維をとる話などがきちんと図解されていてためになった。
その他、こんなに狭い集落なのに4つもあるという御嶽(オン:神社のようなもの)のうち近くの2つを見に行く。そのうちの1つには最近の人っぽい銅像が建っていた。碑文を読んでみるとどうやら今の国土交通省に入ってこの竹富島に国からお金を出させて港を作ったり、電気を引いたりと色々した人らしい。他の人から見たら国税を自分の島のために誘致してやりたい放題(?)した税金ドロボーだが、地元じゃ名士ということになるよなあ。まぁその港のおかげで僕らはここに観光に来れているようなものだけど(あー、でもその港がなければ高速船で5分じゃなくて、昔ながらの船に乗れたのか?)
まぁ、そのあたりは、この八重山諸島あたりでは英雄だけど、沖縄本島だと地方の反乱の首謀者にされているオケヤアカハチも同様か。まぁでもこの島は変に近代化をするわけでもなく、昔ながらの姿を残そうとしてくれているので、その姿で税金を還元してくれている気もする・・・っときになったのは、ここにあった御嶽やミンサー織のところにずっと書いてあった「郵便局の還元融資」という看板。ん?なんだか腐敗の香りが・・・?*1


なんてことをドラゴンフルーツアイスキャンデーと四季柑ジュースを飲みながら考えながら次の御嶽へ。
次の御嶽は妙に広い敷地だった。どうやらこの島で一番のお祭り「種取祭り」が行われる会場らしい。昼間には夏の暑さだったが、夕方になり秋の心地よい風が吹いてきたのですみれと寝っ転がって大地を感じることにする。流れていく雲を見るのは本当に気持ちいい。

御嶽で大地を感じる


そろそろ帰りの最終フェリーの時間も近づいてきたので、最後にもう少しこの集落を歩いて観光するかな、ときになっていた「ぜんざい屋」の前に行ったところに、なんと西表で一緒だった柏さん(仮名)が。向こうも、「あ、すみれちゃんだーー」っとやってきました。いやはや、こういう再会ってあるものなんですね。そういう訳で4人でしばらく一緒に観光して、展望台とかに行きました。この展望台、てすりが太すぎてつかめなかったなぁ。

展望台にて柏さんと



・1730-   フェリー最終便を待つ中ですみちゃんの○○○事件。大変だったが、リカバリし、石垣に戻る。

フェリー最終便を待つ中で、すみちゃんがうんち。ちょーっと大変だったのですが、無事にリカバリして石垣に戻りました。
あっという間ですね。5分とかです。ちなみに今日行ってきたのはこんな感じの位置関係でした(下の写真)

八重山諸島中心部

*1:というわけで後輩に聞いてみよっと