3年3割とジョブローテーション

20時半になり、その後はCOCOSで夕食。話題はキャリアパスのこと。やっぱり皆キャリアパスを真剣に考えてます。
3年3割という言葉で「最近の若手は辞める人が多い。辛抱が足りない」みたいな論調で言われますが、むしろ我々「ケチ若世代」としては、


「3年くらいで別のキャリアを積み上げていかないと将来に対して備えていない気がする」


という危機感があってのことだと思います。
昔は信頼が置けていた終身雇用制度と年金。両方が我々ケチ若世代にとっては前提としては居られないものです。
また、リストラが進んだことにより余裕が無くなって、「先を見据えたジョブローテーション」という余力のある企業も少なくなっているのではないでしょうか。それどころか最初の新人研修すら減っていることですし。


ちなみに、同じ会社の中で「自分の意志で違う職に異動」というのも「転職」に入れると僕の周囲ではだいたい3年くらいのタイミングで3割どころか半分以上は「転職」しています。


たとえば、

  • 法学部卒→行政系出版社(3年)→人事系の会社(3年)→今年から法科大学院
  • 法学部卒→総合電機で調達業務(3年)→電通大で理転(3年)→総合電機で技術職
  • 法学部卒→総合電機で管理業務(3年10ヶ月)→法務へ

こんな感じ。
これは http://blog.tatsuru.com/archives/000856.php でも書かれているように、またドラッカーも述べているように、今後は「1人1人が、自分という工場の従業員であり、経営者でもある」という感覚からそうなるのでしょう。


余談ですが、世の中でジョブローテーションをのんきにできているのは官僚くらいじゃないでしょうか。身近な人に官僚に対しての文句を言うと「でもたった2年しかいないから何もできないんだよ・・・」というニュアンスの言葉がよく帰ってくる。
おいおい、企業なら2年で成果出さなかったら駄目だし、ジョブローテーションってのはその結果として「よりすばらしいもの」ができるようにするためで、結果的に何もできないなら税金の無駄遣いだから辞めて欲しいものである。


逆に経済産業省だけは前から僕は期待している。たとえば、以下の村上さんなんかは特に。この記事は時間が合ったらぜひ読んで欲しい。



e-Japan時代の情報政策(上):ソフトウェア産業の3つの課題:経済産業省 村上敬亮氏
http://japan.cnet.com/column/ejapan/story/0,2000051073,20070213,00.htm


―― 村上さんが代表例だと思いますが、経済省の情報ユニットの人たちは、人事面でも2年で他局に行くこともなく、このフロアの中で異動している例が多いですよね。そういう「業界のプロ」を育てる方向に本省の官房の方も理解してくれていると言うことでしょうか。

村上: そうですね。結果としては、そのような方向になっています。かつてであれば業界との癒着を心配する声もあったかもしれません。しかし、実業志向を取った以上、最後は世の中を動かすのは理屈ではなくて人間関係と信頼関係ですから、やっぱり2年か3年で理屈の政策だけ作っておいて、実行は担当者が変わりました、では動きません。


ま、というわけで転職を考えている某君、がんばれ。
この日に言ったとおり、すでにインド人は日本語がぺらぺらになりつつある。


「50歳のときの自分でも35歳のインド人に勝てるように」


キャリアを組んでおかないとね。そうそう、他のメンバーはまだインド人の脅威は実感はしてないようですが、東欧の中にも優秀なのがごろごろいるらしいことを逆に聞きました。あー大変だー。



朝のすみれ
COCOSにて、友人3人と来てくれてありがとうね!