カタン日本大会第3戦 口がうまいのは・・・

プレイヤー

  1. so-so 2勝
  2. 横山Goさん 1勝
  3. DAGONさん 1勝
  4. 桃代さん 1勝

プレイ内容
4人で席に座ると、桃代さんが最初に口を開いた。
「ひょっとしてー、今のところ全勝の人とかいます?」

嘘をつくのも何なので、「おかげさまで」と答えると、勢い込んで「もしかしてドイツに行った人とか・・・?」とたたみかけてくる。

『こりゃまずい展開だな...』と予感したとおり、これに「ええ、実は」というと、
「えー、すごーい。絶対敵わなーい」とおっしゃるが、ものすんごい闘争オーラ出てるんですけど...


DAGONさん横山Goさんは沈黙。
そして桃代さんトーク全開の中、初期配置が行われる。
ここで司会者の方から「初期配置はぎりぎりまで粘った方がいいですよー。」というアナウンス。


「えー、そんな方法もあるのかー」とおっしゃる桃代さんだが、とっくにバッチリ使いこなしていらっしゃる。

というわけで初期配置は

  1. so-so 8羊6木5土 & 10土5麦+土港 (やむなく鉄切り)
  2. 横山Goさん 4木9木10土 & 5土2木10鉄 (なんと小麦と羊切り)
  3. DAGONさん 8麦10鉄11鉄 & 4麦5麦11鉄 (なんと小麦と鉄だけ!)
  4. 桃代さん 4麦6木10鉄 & 8羊9鉄11羊 (土切りも2マスの鉄。しかもレアな羊を2マス)

とかなり桃代さんに優勢な形で始まる。
しかも、最初から8の羊が抑えられ、11が良く出たため、羊を桃代さんが独占状態。これをまたうまく捌く捌く。
あっというまに羊11の周りを囲い込み、5の土をGet。


が、桃代さんの口撃は止まらない。ずっとso-soの危険性を説いて回る。ていうか、中盤まで何度も盗賊は動いたものの、あたかも暗黙の了解のようにずっと僕のたった5マスしかない生産地をいつも荒らしまわるという結果。(つまりずっと産物が4マス状態)
(今気づいたけど、やっぱりこの時も7に恵まれなかったのだなあ。本当に1度も自分のマスから盗賊駒が去らなかったし。なお、鉄の取れない中がんばって引いた発展カードは”1点”でした。まあ後から考えればこれは幸いしましたが)


ただ、幸いなことに横山Goさんも、DAGONさんも状況が分かっており、ちゃんとso-soの資源を"4位値段"で買ってくれた。(そのころには横山Goさんは1つめの都市化を果たし、DAGONさんは2つとも都市化を果たしていました。)
が、それにしても本当にso-soは資源に恵まれず、鉄切りの5土10土+土港にかかわらず、土港を機能させたのはゲームを通じてわずか1回でした。。。


が、それでもどうにか、9鉄12羊の土地を手に入れてからは9がそれなりに出て5土6木8羊の都市化に成功。
しかし、桃代さんは道王を奪取すれば勝利にもかかわらず、「まだ上がれないよー」を連発。


が、さすがに気づかない3人ではない。DAGONさんのカードが桃代さんを襲い始める。
といったところで、ようやくso-soに初めて大量資材が(8枚超えたのはこの時が始めて)2本の道と開拓地が立てられるだけの資材があり、横山Goさんの狙っていた6木4木(砂漠)の場所を奪取できるところだったが、道を伸ばすことを重視する旨伝えると、横山Goさんは道材を譲ってくれた。何しろ、4木6木の場所を譲るということは、木の生産量について圧倒的に横山Goさんが有利になることであり、長じてみれば横山Goさん側が道王を取れるといわなくても伝わっていたのが頼もしかった(もちろんso-so側もさらにさらに長期戦に持ち込めば13本を越えた時点で道王が奪えるという打算もある)。そして横山Goさん側も写真左部の2木マスを通る道で桃代さんの道をブロック。
その後は、お互いに上がりが見えてきたので交渉はほとんど行われなかった。

といったところでこのまま長期戦にもつれ込みか?と思われたその時、突然8が連続ででてso-soの元に麦2枚羊9枚+何枚かが。自ターンにて、「7出てくれるな」と念じたのが珍しく通じて(多いんですよねーこういうときの7。絶対1/2〜1/3くらいある)、都市化をして終了。
あきらめかけていた都市化を果たして、圧倒的4位からの逆転を果たしました。


なお、桃代さんも前ターンで「独占」カードを入手し、ほぼ次のターンの勝利が確定だったとのこと。タッチの差でした。


ここで桃代さんの一言「やっぱりチャンピオンは口がうまいなー。絶対無理とか言っておいてー」いやぜんぜん貴方には敵いませんってば。
しかし4人がすべて盤面の状況を把握しての好ゲームでした。
と後で蓋を開けてみたら、横山GoさんDAGONさんも1勝済みで、実はこの卓の4人での2回戦までののべ8ゲームのうち5勝しているのでした。納得。


最後にDAGONさんからも「今回、so-soさんとプレイできて良かったです」と言ってもらえてとっても満足でした。
同じことばっかり言ってますけど皆さん、わざわざ世界大会に出られなくても、日本大会で十分世界大会よりもレベルの高いカタンを味わえます。
これを読んでまだ行っていない皆さん、来年に向けて、いろいろなところのカタンイベントに行ってみてくださいね。



追記:
カタンは用意されているルールでは、全くのポジティブフィードバックなゲーム、つまり、「富める者はますます富む」ゲームです。(生産力がどんどんUpしていきますから)

それにネガティブフィードバックをかけて、全体のバランスをとっているのは、プレイヤー達自身に他ならないんですね。


1位が走ったら、2位や3位の人は4位の人に余計に得させてでも1位を囲い込む。
または、2位と3位でガッチリとタッグを組んで、その結果、1位が4位に有利な条件で(貿易だけ見れば4位の方が得でも生産力と照らし合わせるとそうでもない)不平等にタッグを組む。というような場面場面での協力体制が、カタンを名ゲームたらしめているものです。


ま、もちろん初心者の方はそこまで考えなくても、とにかく他の3人のプレイヤーの意見に耳を傾けながら(1人だけのを鵜呑みにするのだけはまずいときあり)だんだんと掴んでいって下さい。