40歳最後の日に。この1年のTRIZ活動ご報告

皆様、いつもお世話になっております
なんかちょっと前に40歳になった日に「40歳の抱負」を書こうとして、書ききれずに後回しにしたのに、なんかあっという間に1年が経ってしまった気がするのが正直なところです。

なお、40代の抱負については、日経ビジネスオンラインでの連載最終回(トリーズで生まれ変われば人工知能も怖くない (5ページ目):日経ビジネスオンライン)にて、
「40代をかけて、トリーズの発明原理(のうちいくつか)を指導要領に載せる」と宣言させていただきました。

そんなこの1年のTRIZ活動をこの場を借りてご報告させていただこうと思います。

「トリーズの発明原理40」で世に出た面も有り、「40歳」は自分の中でも特別な年、なつもりでしたが、早かったです。


早かった理由は自分でも分かっていて主に以下の3つです

  • (〜4月)日経ビジネスオンラインでのTRIZ連載
  • (4月〜)東大で4回授業参加&講義。夏休みに結果的に4回、TRIZ玩具ワークショップを開いた
  • そして長女の中学受験がいよいよ本格化

日経ビジネスオンラインにてTRIZの連載

早く感じた理由で一番大きいのは、日経ビジネスオンラインの連載でしょう。
40歳になる少し前の6月から連載をはじめ、この4月までほぼ隔週連載。3月には毎週連載していました。約1年で計24回の連載となりました。高木 芳徳:日経ビジネスオンライン
正直言って、3児共働きなので、そんなに多いわけではない、週末に自分用に使える時間の大半を費やしていました。(あと移動時間や昼休み)。もちろん、義両親や両親が手伝いに来てくれていなかったら不可能だったと思います。


もしこれを仕事と捉えて、原稿料をかけた時間で割って時給に直すと、1000円を切るレベルでしたが、編集者さんによる手直しには気づかされることも多く、
「むしろ、お金をもらって、プロの編集者さんに文章を手直ししてもらい、かつ日経ビジネスオンラインのサイトに掲載してもらえるなんてなんてありがたいのだろう」という感じでした。


実際、PV数も私個人ではとても手が届かない数でしたし、何よりFacebookで大抵100シェア以上、時には500シェアしていただいたのはとても嬉しいものでした。(他所の記事を見て、シェアを3桁越している記事はそうあまりみないものです)

その他この1年では、社内で2度、ワークショップを開いたのと
1月に産総研で再度研修をしていただいたのと、某社で1度。
また、3月14日にウォータークラブ、というところで講演させていただきました。(この時に、特許庁の中にも拙著のファンが居て、勉強会など開いていただいたことが分かり、非常に嬉しかったです)

また、拙著が海外で2か国(タイと台湾)で翻訳されることとなりました。
嬉しいですね。

連載後〜次世代に向けて東大授業と夏休みワークショップ

正直なところ、連載に関してはまだまだ工夫の余地があったことは自分でも終わってから色々と気づくこともありました。が、4月に連載を終えたタイミングはベストだったと思います。
というのも、

  • 東大で授業に4回参加、うち1回は授業を行うことになった
  • 夏休みに結果的に4回、TRIZ玩具ワークショップを開くこととなった

連載終了間際の4月に、東大で授業をしてくれないか、との打診がありました。
昨年も3回、オブザーバーとして参加した授業の先生からです。
もちろん快諾し、6/22〜7/13の間に4回、コメンテーターとして参加するとともに授業も行ってきました。(あと、社内でもう2度ワークショップを開きました)


そして、夏休み、昨年、一昨年は社内子供向けイベントで1時間半〜2時間くらい出展を頼まれ、だいたい100組の親子にTRIZ玩具を体験してもらい、それでも達成感があった(厚木Family Day - それも正解です)のですが、今年は頼もしいパートナーが居てくれたこともあり、ぐっと規模が広がりました。結果的に4ヶ所5日、子供向けのワークショップを行わせていただきました。

  • 7/29(金) サマーフェスタ@ソニー厚木テックにて(社内向け)
  • 8/7(日) 科学の祭典 神奈川大会@神奈川県青少年センター with 日本技術士会神奈川県支部
  • 8/9,10(火・水) Technoedge2016@東京大学 with 東京大学工学部 設計工学研究室 & 工学部丁友会
  • 8/20 サマーフェスタ@ソニー本社(社内向け) with ソニー技術士

を開きました。詳細は各日付ごとにエントリを立てる予定ですが、5日を合計すると、結果的にのべ1500〜2000組くらいの親子に発明原理を体験してもらうことができたと思います。

これは、開催時間がのべ28時間と昨年までの15倍以上になったこともありますが、事前準備を積極的にしてくれるパートナーに恵まれ、また各回で手伝ってくれる人数も10人近くと倍増したこともあります。しかも、8/20のワークショップは私は法事で出られない中、見事にイベントを成功させてくれました。大変ありがたいことです。

Nさん、Aさん、Hさん、Iさん、Wさん、Kくん、そして家族たち、および来場・関係したすべての皆様に感謝いたします。

我が子たちとTRIZ、そして長女の受験の本格化へ

最後は少しプライベートな記録。
長女もお陰様でいつのまにか小5から小6になりました。
#とうとう一緒にお風呂に入ってくれなくなりました(涙)昨年9月くらいから月に1〜2度になり、小6になってからほぼ皆無

お風呂はさておき、TRIZとうちの子たちでした。
長女も、TRIZ発明シンボルを使った「LINEスタンプ」は気に入ってくれているようで、新作を作って「はやくこれスタンプにしてよ」と言ってくれています。
(でも、まずはとにかく中学受験を乗り切りたいと思います。今も義父、義母、両親のおかげでなんとか回っています。)


小3になった次女が一番TRIZのシンボルを気に入ってくれていて、今年も宿題で「音読聞きました」親のサインに、発明シンボルを書いてほしいとリクエストしてきてくれます。
そして、前述のTechnoedgeでは、8/9に私の展示を少し体験した後は、他の出し物を体験してほしいと思って次女を連れて行きました。しかし、ふたをあければ終日、私の展示を手伝い続けてくれました。「どっか行きたいー」とか文句も言わずに、配布物を配布したり、机の下に落ちてしまった展示物を拾い集めたりしてくれました。

長男は3歳になって歌がうまくなり、「発明原理覚え歌」を作るパートナーです。お風呂で

  • ♪1番分割 分ければ簡単、ピザも分ければ分けやすい

などとうたいます。

この1番と14番の

  • ♪重視(#14)するは、曲面だ、アーチにループ、コースター

は、東大でのTechnoedgeでの12回の講義の中で、のべ何百人もが一緒に歌ってくれました。子供って素直でいいですね(笑)


そんなこんなで、40歳でいられるのもあと数十分。
この40歳での「トリーズ活動報告」を駆け足で一旦終わらせていただきます。(夏休みワークショップについてはまた時間がある時に総括)


繰り返しになりますが、たくさんの方のおかげで、去年に比べて何倍もの次世代たちにトリーズを伝えることができたのは幸せでしたし、感謝しています。


またこの1年も、皆様に何かとご迷惑をおかけするかもしれませんが、どうぞよろしくお願い致します。