早起きして、めざせ波照間島!

 今日はその語源が「果てのウルマ(さんご礁)」であるほどの南の最果て。波照間島に行こう!という話になりました。有人島としては日本最南端です。
しかしその波照間島へは1日に3便、しかも各便12名のみ。そして外海に出るので欠航することも。なので、1便に乗らないとちょっと帰れるか心配。そんなことを考えながら眠りにつきました。
初日からどうしようかずっと迷っていたのですが(特に舟浮行きの船でさえけっこう揺れたので)、昨晩乗ったタクシーの運転手さんによれば、西表島までのフェリーと同じ型だと聞いて、行ってみることにしました。

・0755  0830発の波照間1便をとるために安栄観光へ。ぎりぎりセーフ!

 朝起きて、急いですみちゃんの用意をして、タクシーも朝食を食べるより先に予約して、7時55分に安栄観光に到着。すぐに波照間島へのフェリーを予約する。そして券を購入するとすぐに、「波照間島1便、売り切れ」
どうやらぎりぎりセーフだった様子。
なお、身軽だった昨日の2島ツアーに比べて、波照間島に宿泊するかもしれないので、布団や着替え、お風呂セットも持参という重装備(?)での出発。


・0830-0930 波照間行きフェリー。覚悟したほどではないが、確かにそれなりにゆれる
 さて、フェリーは定刻どおりに離島桟橋を出発。石垣島西表島の間は内海で天然の防波堤であるリーフの内側なので穏やかな海が続く。昨日観光した竹富島小浜島小浜島の大岳展望台から見た黒島、新城(あらぐすく)が順に見えてくる。そして黒島を過ぎるといきなり波が大きくなってきた。波が強いと頭を打つかもしれないということなのですみれをしっかり抱きかかえて臨戦体制に。でもすみれはむしろ波が強くなって行くごとにどんどんご機嫌に・・・。やっぱりほんの半年ちょっと前までお腹の中で上下動しまくっていたのだからむしろ楽しいのかな?

フェリーでごきげん!




・0930-1200 波照間観光。幻の泡盛「泡波」Get。日本最南端の碑へ

波照間島について、他のお客さんは観光バスつきだったのだけど、こちらはなし。でも昨日の経験からその場にいたバスにあたってみると、1人2000円でOKとのこと。そしてこのバスの運転手兼ガイドさんがサービス精神旺盛でとてもよかった。
しかし直後にトイレでよったターミナルで「2便欠航」という気になるニュースを目にして、ひそかにどきどきしていた僕だった。(もしかして帰れないかも・・・)


途中で烽火台を見た後、マザーリーフを1枚くれました。さらに長命草の話にもなり、「この前テレビで、ここの長寿の○○さんが出ていて『わしは毎日長命草を飲んでるよ』と言ってましたけど、飲んでるところみたことない(笑)」と。ナイスすぎ。


さらに、幻の泡盛の代名詞「泡波」を売っている売店に連れて行ってくれた。
ちょっと昨日荷物を買いすぎて遠慮して3本にしてしまったのだけど、思えば10本くらい買っておけばよかったなあ。

「泡波」もっと買っておけばよかった

というのもこのミニチュアボトル、ここでは320円でも石垣島ではすでに1000円。ヤフーのネットオークションでは5本で10000円になるという代物。とはいってもお金儲けのためではなくて、以下の5点からとてもお土産向きだと思うのだ。今回の10泊11日の沖縄旅行でであった中で一番の「ベストオブお土産」である。


・「日本最南端」と書いてある。しかも作成している人が「波照間」さん夫婦。
・とっても貴重で他ではまず手に入らない
・置物としてもデザインとしても320円でこれはかわいい(特に一升瓶と同じ方)
・置き場所を気にする人は「飲んで」捨ててしまっても320円の価値はある。
・さらに、泡盛は“ビンの中でも熟成”するとのこと。


特に5点目は帰りの波照間港で知ったのだけど、もっと早く知っていたら、10本は買っていたのになあ(2人だから20本まではOKだし)
まぁ、身の回りに「ものすごく泡盛が好きな友人」が特には居ないこともあったけど。




途中で集落を通る。日本最南端の宿の「星空荘」。次回いつか来たら泊まりたいな(何年後だろ^^;)。一方、ヒットだったのが、波照間警察。まちがいなく日本最南端の派出所なのだけど、そこに書いてある地図、いくらなんでもそれだと縮尺が・・・と突っ込みたくなってしまいました。
波照間警察。縮尺が...


続いて寄ったのは波照間空港。なんでも定期便のある空港としては世界最小だとか。まあ6人乗りの飛行機が1日1便では、そういうものかも。6人乗りともなると、席が搭乗直前に決まるとか(乗客の体重の分布が重要)。
中は待合室とジュースバー。そこのジュースバーが、パイン、シークワサー、ドラゴンフルーツをはじめ、フーチバー(ヨモギ)、長命草と、植物なら何でもジュースにしてしまう勢いでした。
定期便のある空港では世界最小!


空港を離れると、野良ヤギがぽつぽつと。ガイドさんによれば、このあたりのヤギは、野良ヤギが多く、写真に写っているヤギも、この近所のナントカさんが3匹捕まえたヤギが100匹まで増えてしまったので「誰か誘拐してくれないかなー」とこぼしているらしい。というわけで、波照間島に来た際にはぜひ1匹どうぞ。ただ、ヤギってさばくのに慣れてないと4〜5人で4〜5時間かかるらしいですが。
ほぼ野良ヤギ。誘拐歓迎とか


また、最南端&光害がほとんどないので、星空観測の場所もあります。日本で見える星座が84個というのはここが基準になっているとか。
星空観測タワー


そして、本日のメインイベント、日本最南端の碑にやってきました。沖ノ鳥島には碑がないので、この碑が日本最南端です。
左の写真の方が右の方よりも南にあるので「真の最南端の碑」です。また、この石碑の由来も非常にすばらしくて、北海道稚内に住む大学生が30年くらい前に、日本を貧乏旅行で縦断してきて、とうとう最後のゴールとしてやってきたこの最南端の島に「最南端の碑」がないのを残念に思って学生に呼びかけてで建設したそうです。そのときは、全国47都道府県から学生がそれぞれ自分の県の石を持ち寄って、最南端の碑までの道に埋め込んであります。静岡と山梨の石が「いかにも富士山から拾ってきた」というのが特に面白いです。


また、ここで見ものなのが「台風で打ち上げられた岩」です。見渡してみると灰色の中に、場違いに浮いている色の大きな岩があるのですが、それがこの夏に「打ち上げられたて」の岩だそうです。断崖絶壁10mくらいのところを吹き上げてくるわけですから、台風の威力をまざまざと感じさせます。

真の最南端の碑ガイドブックに出ている方

途中で「モンパの木」という日本最南端のおみやげ物やさんに寄った後は波照間島最後の目的地「北(ニシ)の浜」。沖縄では、北のことを"ニシ"といい、西のことを"イリ"というそうで(日の入りの方角?)。なので、"西表"が"イリオモテ"なわけです。ここは確かに沖縄でもっとも砂浜がきれいで、肌触りも一番きめ細やかでした。新婚旅行で行ったモルディブを思い出しました。というかそう考えるとやっぱりモルディブすごいな。

北(ニシ)の浜。モルディブみたい


・1220昼食
・1240-1400 波照間→西表経由→石垣の2便に乗って石垣へ。ものすごい揺れるがすみちゃんニコニコ→熟睡

一周終わって、2便のフェリーまでの時間でそばを食べる。朝見た2便欠航というのは、波照間海運の方で、高速フェリーよりもそのタンカーの方が欠航しやすいとのこと。ということは朝の1便で波照間に来た人同士で12席が争いになるかも?と少し不安になり、20分くらい前に僕だけ席取りに行った。その甲斐があったのかはわからないけど、無事に2便のフェリーに乗って西表島経由で石垣島へと到着しました。それにしても帰りのフェリーは往きよりも更に揺れたのですが、それにあわせるようにすみちゃんも超ご機嫌でした。あまりの揺れのためビデオに撮っておけなかったのが残念。

そば=波照間そば?


午後の八重山自然村はまた次回