五月祭総長講演会


今日は母校の学祭。例年だと、昼過ぎくらいに顔を出して、そのまま打ち上げに参加して翌朝までいたりするのですが、今回は総長になった指導教官の講演が11時からあったのと、夕方には帰るので、久々に9時台に家を出ました。


総長講演は分かりやすくて良かった。やはり先生の話はわかりやすい。ってまあ僕にとっては修士のときに開始・従事したテーマだから当たり前と言えば当たり前か。内容をかいつまんで言えば

  • 日本は環境技術/エネルギー効率などフロントランナーになれる技術分野・能力を持っている
  • しかし日本には自分がフロントランナーであるという意識が無いのが問題
  • うちの大学は総合力で世界のフロントランナーとなるべく施策していく
  • 現状は総合力として生かせていない。その一因は「知識の爆発による蛸壺化」。それに対しての知識の構造化をめざす。
  • また、お互いの連携として自律分散強調系がキーワード。お手本は人体。


といったところ。そして最後のまとめが良かった。

  • 本質を把握する知
  • 他者を感じる力
  • 先頭に立つ勇気


これは短くてよいですね。特に他者を感じる力というものは、最近の事件とかを聞いていると、本当に弱くなっているのを感じます。どこまでの範囲を「自分の共同体として感じられるか」、これと「自分が影響を与えてしまう範囲」との齟齬が色々な問題や破綻の遠因になっていると感じています。これについてはいつか[so-so-so]で書こうと思います。