日経ビジネスオンライン連載、1年後振り返り

想えば1年前、日経ビジネスオンラインでのTRIZ連載が始まりました。


日経BP社の方とは何度か取材していただいたことがありました。そんな同社は、月に1度通っている東洋医学研究所の最寄り駅そばにあることもあり、拙著の献本後も、年賀状と共に発明原理玩具を渡して挨拶に行ったり、企画を持ち込んだりの営業活動を重ねておりました。
その中で、TRIZの連載を「日経ものづくり」で行っていたIさんという方が、日経ビジネス誌に移籍したこともあり、日経ビジネスオンラインの担当の方との打ち合わせを持っていただきました。その時のトークが大変好評を得ることができ、連載が決まりました。


当初持ち込んだ企画とは、全く毛色の違う連載になりましたが、それもまた一興と思い、それから約1年間。父・誠とともに、私は週末の自由になる時間の大半をこの連載に費やしてきました。


お陰様で、連載終了時には、担当者の方からも「時間に古びない、TRIZの入門コンテンツが出来たと思います」と言っていただけました。


自由な時間の大半といっても、3児の子持ち共働き家庭なので、他の方の助けがなければそんな時間はほとんどありません。
それを支えてくれ、貴重な経験をさせてくれた、家族や両親・義両親、同僚たちに改めて感謝すると共に、連載日の1年後を目安に、連載の裏側をご紹介していきたいと思います。
これを機に、今一度、日経ビジネスオンラインでの本連載に目を通していただければ幸いです。


発明的お悩み相談~トリーズに聞いてみよう:日経ビジネスオンライン

「いい意味の換骨奪胎」〜実は3回分が合体していた1回目

さて実はこの連載第1回、最初の草稿3回分が一緒になっていました


連載は大体にして、

  1. 私が第一稿を書く
  2. 父がそれを手直しする
  3. 担当者さんにお渡しし、担当者さんの直しとレイアウトが入る
  4. 再び私や父がそれに修正を入れる

という順で進んでいました。

私が最初にだーーっと文章を書くのですが、どうしても冗長な部分が多くなりすぎでした。
父は私よりも整理が得意で、その文章から余計な部分をすっきりとさせてくれていました。

そんな感じで、5回分くらいの原稿を前もって書きあげておきました。
(企画のGoがでたのは3月と、連載の3ヶ月前でした)

そこでは

  • 第1回;TRIZの説明
  • 第2回:発明原理の全体像を9グループに分けたことの説明
  • 第3回:お悩みその1の解決と、#21 高速実行原理の紹介

にしていました。

しかし、それに対して担当者さんから「前置きが長すぎるので、第1回からお悩み解決してください。かといって、TRIZの説明は省くのも無茶ですし」


と、バッサリ。そして最初の3回分を1回分にまとめた雛形を示してくださりました。
その内容に父曰く「いい意味で換骨奪胎されている」と感心していたのが印象に残っています。
私も、プロの編集者というのは本当にすごいものだと思いました。



そんな連載第一回が、下記です。ご高覧いただけますと幸いです。


ロシア式ミもフタもない職場融和策:日経ビジネスオンライン