JIN主催の交流会にお招きいただきました

大企業からイノベーションを起こす起業家(イントレプレナー)つながりで、JIN(Japan Innovation Network)での会にお招きいただきました。
http://ji-network.org/

招いてくださったのは、JINの西口様と2枚目の名刺として「新宿360°大学」を開催していた刈内一博さん。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39417

JINの中心メンバーをしていらっしゃる、西口様、紺野様、安藤様をはじめ、経済産業省の始動プロジェクトがらみの皆さんや、各企業で新規事業にかかわっている方々、総勢30名ほどが熱い会話をさせていただきました。
http://sido2015.com/#toppage


どれくらい熱い会話だったかというと、西口様が自らワインを10本も用意してくださったのに、私はワイン1杯と、チーズ1つ、ブリスケッタ1枚しか食べ損ねてしまうほどでした(笑)
詳細は割愛いたしますが、実はやはり共通の友人たちが多く、繋がっているなぁ、と思いました。
また、発明原理#8 つり合い原理のシンボル玩具(やじろべぇ)が、再び女性陣に人気だったのがありがたいです。

WBSで有名なアノ人とも会えました。「この本知ってます」、とのこと。結構、拙著は色々なところで出回っているようで著者冥利に尽きますね。

なお、JINに拙著も購入いただけるとのことでしたが、献本もさせていただきました。日本でイノベーションを起こすための共通言語普及に一歩近づけばいいな、と考えています。



*1

交流会でのQ&Aから

私の質問「イノベーションのために異業種と会いに行く際に、自分と異なる業界であるほど、得るものが大きいが、話が分からないというリスクも高まるというトレードオフがある。CEOたちはそれをどう解決しているのか?」

お答え1:技術の細かいところではなく、企業としてのグランドデザインを描きに行っている

相手の細かい中身はわからないけれども、使い方はわかっている。想像力が最も大事。

お答え2:きちんと事前にナレッジを集めてインテリジェンスを行ってから行く

グランドデザインをした後を詰めるスタッフをきちんと揃えている。ふらっと行くのではなくて、きちんと相手のことを調べるインテリジェンスをしてから会いに行く。

お答え3:そもそも異業種の集まるネットワーク自身に価値がある

(ドイツの)SAPの収益の柱は3本あり、その3つめで稼ぎ頭が「ビジネスネットワーク事業」。
SAPは自社の仕組みを使ってサプライチェーンのネットワークに載ってもらうのが本業だが、そこに集まってくる人が様々な業種にわたるほど、自社の価値が高まっていくようなビジネスモデルになってきている


◆感想:やはり異業種が共通して乗れるプラットフォームというものには、異業種同士が乗っている、ということだけですでに価値が蓄積されるのだなぁ。


お答え4「そもそも人材に関しての考え方が違う。その技術が欲しいなら買収相手のトップがCEOになったりする」

日本とは人材の考え方が異なる。会社のトータルデザインの中で、買収には持ってくる人材のことも入っており、買った相手にいい人がいたら、その人に社長を譲るということもする。
生え抜きとかそういうのは関係なしにTOPになる。企業TOPのキャリアの作り方の考え方がそもそも異なる。


◆感想:日本ではトップが自分がその会社を「在任前(ヒラ〜役員)・在任中に育て、その果実をなるべく長く(在任後も)受け取るのが一番の成功例」というイメージだが、欧米ではそうするのも「自分より会社の将来像に適した人を見つけたら、その人に全権限を渡す」ということに評価が、会社のためにもその人のキャリアにもいい、というのは優劣はともかく確かに日本にはない合理性だなぁ。

*1:畏れ多くも西口様、紺野教授から真ん中に挟んでいただくことに