少子化も正解です。

「それも正解です」の初回は、前回のアナ雪とバブルと少子化 - それも正解ですの続きです。


少子化」。高齢化と共に「社会問題」として語られる単語です。

果たして、「少子化」とは本当に不都合なものでしょうか?

確かに、少子化が進むと、国の年金制度は崩壊します。国が抱えている借金(国債)の返済についても暗い見通しになるでしょう。と、申しますか、返済が見込めなくなった時点で国債を買う人が居なくなりますから、国債に依存している今の国家経済は破綻してしまうでしょう。

年金破たん、国庫破綻(=お札が紙切れになる)。これは、多くの人にとって困った問題でしょう。
私も、微力ながら3人の子供を育てています。

ですから、「少子化問題は解決しないといけない」、それも正解です。

しかし、発明原理 13:逆発想原理で、逆転の発想を行い、

  • 「実は少子化は、問題ではなく、答えである」

と考えてみますとどんな景色が見えてくるでしょうか?

TRIZ9画面法で「国」の上位システムを考えてみる。

ここでTRIZの9画面法を用いて、少し目を外(上位システム)に転じてみましょう。(9画面法についてはhttp://www.monodukuri.com/gihou/article/264:こちらのページや、http://www.slideshare.net/ishiirikie/triz39windows9:スライド)

国(この場合 country=国土)の一つ上位システムである地球。
この地球規模で起きている「環境問題」。

これは、人口減少によって起きていることでしょうか?
それとも、人口増大によって起きていることでしょうか?


国の上位である「地球」は人口減少を求めています。
簡単なのは今いる人間をバッサリ半分にすることです。よくアニメの悪役為政者が言うところの「人類の選別」ですね。でもさすがに非人道的です。

となると・・・そう、中国が苦労して一人っ子政策で目指している人口減を、先進国では「自然と、緩やかに実現」しているのが「少子化」です。



改めて、少子化で困るのは誰でしょうか?


それは、国の年金制度や、国債の仕組みに依存している人々です。

果たしてそれが、健全なことなのか?

一度リセットして考えるのが、「真の未来予想」だと思います。

私なりの「正解のタネ」

さて、というわけで、「少子化、それも正解です」と考えてみた時の、私なりの「正解のタネ」

私は、近代国家の次に来る「次世代国家」は、「少子化を基準とした社会構造」だと考えています。

おそらく、そこでは生涯現役であり、どううまく

  1. 食糧をどう安定的に生み出すか
  2. 国土をいかに循環型に戻すか
  3. そしていかに資源の消費を少なく愉快に人生を過ごすか

を3本柱に設計されるのではないかと思います。

え?今の国家からそこへの移行ですか? それはまた別稿にて