打って変わって今日は楽&妻の発見


昨日がものすごく大変で、先週もそんな平日の方が多かったので、「そういう時期なのかな・・・?」と半ばあきらめていたら今日はとっても楽でした。


まず12時半までずーっとぐっすり。そこで120ml飲んであやすとまた眠りに。14時に少しぐずったので母乳を温めていると、その間にまたぐっすり。またすぐ起きるだろう、と思っていたらそのまま結局17時まで寝てました。やっぱり昨晩が中々寝なかったからかなぁ。


で、その17時に100ml、18時にもう100ml+糖水80mlを飲んだところで妻が帰宅しました。
その間の17時台に妻とすみれの印章が届きました。

すみれのハンコは、ケースだけでなく、印章自身もこの“すみれ柄”です。かわいいでしょ?


ちなみに皆さん、「印章」と「印鑑」の違いって明確に意識してました? 僕は今回の注文で知りました。なお、答えは*1
なお、注文先はインターネットで沖縄の会社にしました。いやはや商売上の距離って本当に短くなりました。


今日の育児は最後がちょっと大変でしたが、昼間は安定してました。昨晩が寝不足だったのかと思いましたが、ここで育児日誌を妻の発見。どうやら妻が朝食時に授乳したかしていないかで、その日のぐずり具合が随分と違うようです。おそらく、この「朝の授乳」は妻の方にも母乳が蓄積されており、すみれも飲む気満々なので200mlとか飲んでいるのではないか? という予想に現在はなっております。


今日はとってもいい子でした。

動画です。


その後は午前3時からの日本vsブラジル戦に向けて10時半には床につきました。

*1:“印章”を捺してできた痕跡が“印鑑”。だからハンコを売る会社は“○○印章”であり、役所が発行するのは“印鑑証明”なわけですね。

SEのキャリアパス:BからAを目指す人へ


http://blog.tatsuru.com/archives/000856.php

時間とエネルギーを捨て値で買われて、使い棄てされる前に、どこかで「君にはそこで勝ち残るだけの能力がないのだから、諦めなさい」というカウンセリングが必要なのだけれど、そのような作業を担当する社会的機能は、いまは誰によっても担われていない。
問題は心理的なものだという点については山田さんにまったく賛成である。


というわけで今回のso-so-soでは、この役目を少しはしてみようと思う。SEの世界ではデスマーチの辛さとかは述べられているけれども、“実力差”に関してはあまり述べられていない気がするので。



今回述べるエピソードは一見、自慢話のようでいて実は一種の挫折談ともいえる。まあ本人は「転進した」つもりですが(笑)まあそれは(http://d.hatena.ne.jp/so-so/20050521でのso-so-soなどで)

というよりは、武道で初段を取ったとき*1や、小学校で身体が大きいのを自慢に思ってたら中学入って井の中の蛙だったことを思い知るときの感じに等しいかも。



で、ここから先に述べることの要点は「自分が人材としてどれくらい暴落する危険性のある職種についているか、を意識して欲しい」ということである。


それは、一般的な職業なら、できる人と普通の人(notできない人)の差は、2倍、3倍、4倍といった感じだが、このSEやプログラムの仕事は、できる人と普通の人の差が10倍、100倍、1000倍ということである。




例題を挙げます。以下のような仕事があった場合、ここを読んでいる方はどのように処理するでしょうか?

  • 7.19.198.1
  • 7.19.198.2
  • 7.19.198.3
  • 7.19.13.5
  • 7.19.198.7
  • 7.20.1.3
  • 7.20.4.7
  • 7.20.4.8

というように

  • 7.xxx.xxx.xxx

で無作為に並んだIPアドレスが10万件入ったテキストファイルがある。
実はこれは「現在使用されているIPアドレス」で、これを

  • 7.0.0.0 〜 7.0.0.127   a個
  • 7.0.0.128 〜 7.0.0.255  b個
  • 7.0.1.0 〜 7.0.1.127   c個
  • 7.0.1.128 〜 7.0.1.255  d個

 :
 :

  • 7.255.255.128 〜 7.255.255.255  zzz個


というように、128個ずつの固まりの中で、それぞれいくつずつ使用されているかを集計するべし。
を考えてみてください。




ちなみに、百万件のデータを、256 x 256 x 2 = 約13万カテゴリに分類するわけですから、手作業で行うとすると、1データ5秒で集計できたとしても150時間(1ヶ月分の労働時間並)がかかります。
とはいえ、それは「できない人」の時間であって、BランクのSEであれば、もっと効率的に行うでしょう。


一番単純なレベルだと、エクセルで「データをソート」して、それの最初と最後の間の数を数えていく。
ということで、1日レベルの仕事には効率化できるだろう。まあこれが「普通の人」の作業ペース。
実際、バブル期入社の先輩は、これを1日仕事と見積もっていました。妥当でしょう。


で、Aランクの人だと、「PerlとかRubyで処理すればいいじゃん」と、処理プログラムを作成する人が多いでしょう。すると、スキルによるが30分〜1時間と、先ほどの“10倍”で処理できます。
ちなみに僕がこの時した方法は、


シェルスクリプトでソートした後に、
Perlで末尾が0〜127をLow、128〜255をHighという文字列に変換。また、ついでにピリオド(.)もタブ文字に変換。
これをエクセルに貼り付けて(ちなみにエクセルは65535行までなので2つに分ける)、ピポットテーブルで集計。大体10〜15分ほどで処理しました。



これは一例ですが、同様に違うタイムスケールを2つ加えて例を挙げますと

  1. 1日仕事を10〜15分で(上記の例)
  2. 3人x3週間で見積もられた仕事を3日弱で
  3. 5人x半年の見積もられた仕事以上のことを2人x3週間で


と作業の達成だけに集中すると、だいたい普通外部の会社が見積もってくるのに対し10倍くらいのスピードが出ます。普段は「もっと楽な方法は無いか?」とか「仕組みがどうなってるのか?」を調べたりするのでその半分〜1/3くらいのスピードですが。


とまあここで終わると「凄そうな人」で終われるのですが、そうじゃないのがこの世界。
最初に述べたとおり、このSEやプログラムの仕事は、できる人と普通の人の差が10倍、100倍、1000倍ということなのである。


たとえば上の2.の仕事、その内容は、
・ 10万行以上あるWebシステム(JavaJavaScript使用)。
ネスケのみ前提に作成
これをIEにも対応するために必要な部分の洗い出し、というものでした。これに僕は3日ほどかかりました。


一方で、これは僕が寮で一緒に住んでいた本当に凄腕なプログラマのバイトの話。
まだ学生だった彼のところに、誰もが知ってる某A社のソースコードが持ち込まれました。
なにやら「バグがあるので直して欲しい」という内容。規模的には先ほどの2.と同じ規模です。
その報酬は10万円とのこと。
学生相手にこの額、さあ、彼はこの仕事をだいたいどれくらいで終わらせているか?



10万円といえば、学生なら半月かけてもおかしくない額ですが、それを彼は2時間でやってのけるのである。時給5万円。ため息の出るような額ですが、確かにそれは彼の実力相当なのである。



まさに彼は僕の10倍はできるのである。ということで、
最初に述べたとおり、このSEやプログラムの仕事は、できる人と普通の人の差が10倍、100倍、1000倍ということなのです。(ちなみに既に僕にとっては計測不能で並みの1000倍かはわかりませんが、「あぁ、この人は僕の数十倍だなあ・・・」と感じた人が居ます。一緒に仕事をした協力会社の社長さんですが。)


というわけで、SEの世界でキャリアアップしようとしている方は、この10倍、100倍、1000倍を頭に入れて置いてください。
これはもし自分に適性がなくて今の自分のスキルレベルのままであれば、将来、自分の人材としての価値が「10分の1」「100分の1」に暴落してしまう可能性がある、という業界。もっと言えば、今の10倍くらいにスキルアップしないとリストラされてしまう可能性のある業界であることを頭に入れつつ、今後のキャリアパスを考えてみてください。



じゃあどうすればいいか、それは僕ですら模索中ですからなんともいえません。
とりあえず、今はスキルの駒を増やしているところです。化学と、SE的スキルと、組み込み系スキル、そして育児系スキル。一見食い合わせの悪そうな感じな理由は、5/26で“打算の破算”として述べた通りです。

*1:初段って、取る前は“取ったらすごそう”と思っているけど、いざ取得してみる頃になると、上位有段者に比べて自分が全然及ばないことを知る感じ。ちなみに余談だが、初段って前は何で「一段」じゃないんだろう?と思ったけど、取得後は分かる気がする。初段って二段、三段に比べると0.1段って感じなんだよね。ホント