長女10歳の誕生日。抱えないのも正解です

10歳の誕生日=親業10周年。ありがとうございます。

今日で長女が10歳になりました。
すなわち親業も10周年。お陰様で子どもたちも良く育ってくれている方だと思います。
でもそれは、私の成果というよりは、子どもは時間をかければ皆天才と言うこと。
そのたくさんの時間を子供たちに注いでくれている妻や親世代たち、そしてそれを支えてくれている同僚はじめ皆さんのお蔭です。というお話。

10年経っても常に初心者

親業もようやく10年。
&気づけば社会人になってからもまるまる15年が経ちました。
いつのまにか子持ち共働きになってからの方が倍(5年vs10年)になっています。


親業10年といっても全然慣れたとは言えません。

そもそも、子持ち共働きが本気で大変なのは2人目からでした。
そして、2年半前に3人目(長男)が生まれ、「三児共働きの親」歴はまだ2年経ってません。
女の子と男の子はこんなにも違うのかと驚きながらの毎日です。


さらに、「中学受験生の親」になったのはまだ先月。
3児がそれぞれ「塾・学童・保育園」という別々のところで過ごしています。
こうやって親は「いつでも初心者マーク」なんだなぁ、と実感。


というか中学受験に踏み込むって大変ですね。
ちらちらと「親世代の認識と一緒と考えていると痛い目を見る」という情報は目にしていましたが、諸先輩方同様「これほどまでとは」という実感です。


これまで以上に自分の親世代(=子には祖父母世代)にお世話になりながらなんとか毎日が回っています。そして同僚の皆さんにも。


子どもって皆天才&小学校での教育時間

さて、そんなうちの子たちの成績。両親の学歴の関係から、うちの子たちは「遺伝子がいいからきっと頭がいいわよね」と言われる事も少なくないのですが、保育参加して小さい子たちと何度も一緒に遊んでみると「本当に遺伝子の優劣なんてあるのかな?」と思います。


どの子も、言っていることには面白い着眼点があるし、想像力・創造力が豊かです。
大人側が、それをしっかり拾えていないことはあっても、「頭が悪い子は居ない」と思いました。(今通っている保育園はそれを重視してくれるところで助かってます)


一方、小学校に入ると、本人の苦手で大人が何もケアしていないところは、分かりやすく伸びないなぁ、というのを我が子でも感じることはよくありました。

例えば算数は両親も好きなので結構難しい問題も解いていましたが、親もあまり得意でない国語、本人も小学校の宿題である音読嫌いで、国語力もあまりよいとは言えませんでした。


でもそれは小学校の責任かといえば、そうではなく小学校って本当にすごい仕組みだと思います。
1学年の間に、漢字だけでも200字近く覚えます。今まで当たり前のように感じていましたが、発明原理シンボルを40覚えてもらうだけでも色々な工夫を考えている身には、夢のような数字です。


当然、そんな夢のような数字が小学校に通わせているだけで達成できると思う方がおかしいわけで、家の協力が不可欠なのだな、とも実の親となって実感しました。
小学校で学級崩壊・成績崩壊なんていう言葉もありますが、あれ、小学校側の責任よりは、大人が家でスマホいじってることによる時間浪費の総和の方が効いてると思います。


教育の進歩とリターン

・・・と言えるのも、社会人生活をして、製造業もIT業界もめまぐるしく技術が進歩した中を生きてきましたが、教育界もこの30年で格段に進歩しているのを感じたからです。


長女(小4)+次女(小1)で、のべ5人の先生にお世話になりましたが、どの先生も自分が小学生の時の担任よりも「ずっとできる」先生でした。

私たちが子供の時よりもベストプラクティスを真似できる頻度が高まっていますから、改善のサイクルも常に回っていることでしょう。
(そしてその究極たる中学受験の現場はすごいことになってます)


苦手だった国語も、国語の専用塾に行かせて、家でも勉強を見始めると、地力がついていくのが目に見えて分かり、「子どもに対しての教育時間ってすごいリターンだな」と思いました。

もっとも、そうした時間すら、両方の親に頼って捻出させてもらっているのが共働きの現実です。(夫婦とも母親が専業主婦だったので助かってます)

子どもたちからの恩返し1

子育ては無限の時間が吸い込むことができるブラックホールのような存在です。

どこまでやれば十分なのか全体像は見えていません。いや、見えるものではないでしょう。

でも、少なくとも「共働きである自分たち夫婦だけ」では全くの不十分であることだけは分かっているので、両方の両親(祖父母世代)に多大なる援助を受けています。

双方、50km以上離れた県外から毎週来てくれます。


そして先週水曜日、上の2人が通信簿を持って帰ってきました。

  • 次女:全〇(1年生は〇か△しかない)

そして、長女は……私も妻も取ったことのないような成績を取ってきました。

  • 長女:オールA。

なにげに、私も初めてみました。
この成績は、私の成果ではなく、子どもの宿題をきちんと把握し、時間を使っていた妻始め家族の。またそれができるようサポートしていただいた周囲の皆さんの成果だと感謝しております。

子どもたちからの恩返し2

私が少しは貢献したと言えば、むしろこちらでしょうか。

一つは皆勤賞。

長女は皆勤賞を重視し、週末に熱を出しても月曜にはいつも自力で直してました。
抗生物質には極力頼らず、「本人の食欲」を目安に食事を加減してやることで、長女の回復力はサポートできたかもしれません。


また、嬉しいことに、通信簿の右側にある「学校生活の様子」で〇がついているのが

  • 創意工夫
  • 勤労・奉仕
  • 公共心・公徳心

でした。

私が上の世代から受けた恩の分を社会に返せているかはまだまだ分かりませんが、皆さんがうちの子たちにかけてくれた時間は、きっとこの子たちがさらに下の世代の子供たちに返してくれると思います。

私は、それが「恩返し」というものだと思っております。
ようやく親業も10年ですが、次女は7歳、下の子は2歳なのでまだまだ20年以上親業は続きます。

これからも皆様の多大なるお世話になるかと存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。