萠文理:単語家族とかまで入って長い長いお手紙版

さて、以下はここまで読んでもまだ読む元気のある奇特な好奇心旺盛な?方向けです。


萠文理へ、我が家へようこそ

めもりの名にはまだまだ色々な意味があります。


「萠」:まずは単語家族から
[単語家族]萌は「見えなかった芽が外に出て、見える」。明=(月光が差し込んでものが見える。人の見えないものが見える)。孟(力強く出る)cf萌(地面をおかして芽が伸びる)、猛(おし開いて出る)などと同系cf萌(外に出ようといきりたつ芽ばえ)

単語家族を見ると、「生命力に溢れた力強い感じ」が明確になると思います。「萠」。季節に光が戻ってきて植物が「萠(きざ)し、萠える」イメージです。smileお姉ちゃんのいい光を浴びて、力強く育ってください。

そして単語家族になっている「明」と「孟」と「猛」。どの字も、パパが「この人はスゴイ人だなあ」と思っている人生の大先輩が名前(あるいはあざな)として持っている字です。あえてここではどれが誰だかは書かないけれどね。

そして、萌ではなく、萠を選んだのは、そこに「朋」の字があるからです。
だから、萠文理の出生届はお七夜を待たずに3/3に出してきました。これはパパが3が好きなのも大きいですが、さらに「友引」だったからです。友は「助け合う仲間」。朋は「対等な仲間」です。どっちも大事です。



萠文理の「も」は、「文」。"文"の原義は、複雑な模様(天文の"文")。あや。そして、「文字」の「文」です。


光があることによってこの世の全てが始まりましたし、また植物の光合成によって生命が爆発的に増えました。一方で、ヒトという種の繁栄、知力が爆発的に増えたのは「文字の発明」が大きいとパパは思っています。そしてその後に続く歴史、哲学、宗教、科学・・・全ては「文字」があってこそ、次代へと繋がっていきました。

萠文理が自分の名前の漢字に興味を持つ頃には始まっているであろう学校の内容もパパやママたちが萠文理に話す内容も人が太古の昔から積み重ねてきた上にあるのです。

余談ですが、smileお姉ちゃんの「み」で「光」とともにずっと迷ったのが「史」の字でした。



理には、「すじみちを立てる」という意味が多くなのは前に紹介したとおり。それとパパがこの字をsmileお姉ちゃんの「珠」にも入っている王扁が入っています。パパが王扁を好きなのは、「王たるもの」と「玉」に人として目指すものが含んでいると思っているからです。なので琳(透き通った綺麗な玉)、璃(紫色の玉。スミレにも通じる)なんかも考えたけど、もを「文」にしたので理がほぼ自動的に決まりました。


というのも、smileお姉ちゃんは1文字目と2文字目が組でしたが、萠文理の名前も文と理でセットになっています。でも、やっぱりこの「理」にしたのも意味がとてもよかったからですよ。「文理」は、

1)文系理系と分けるのではなく、両方を備えた人間になってほしい

2)物事の筋道。条理を備えた人間になってほしい(珠光怜の怜にあたること)

を紹介しましたが、実は以下の文と出会って、この「文理」のならびにさらに惚れ込んだんだよ。


3)史記の一節に 

「貴本之謂文、親用之謂理。」:本(もと)を尊ぶを之れ"文"と謂ひ、用を親しむを之れ"理"と謂ふ。

 意味は、「はじめを尊ぶことを"文"といい、いまの用に親しむことが"理"(時宜にかなうこと)である」。*1


史記では「本を尊ぶ」というのは先祖を尊ぶという意味です。まずこれは大事。今の萠文理があるのはこれまでのパパやママ、さらにそのパパやママ・・・と延々と続く中で生れてきました。
それだけでなく、「本を尊ぶ」というのは汎用的に役立つ考えです。今の姿を見て判断するだけでなく、それが「元々は何だったのか?」を見るのは役に立ちます。例えば、バラのトゲとサボテンのトゲ。バラの方はポロッと取れるけど、サボテンのはなかなか取れません。今は両方トゲですが、これは元々がバラは外皮で、サボテンは葉であることを考えれば分かりやすいです。これは他にも、売っている製品とかでも「その会社は元々何を作っていた会社か?」を見るようにするのは役に立ちます。


さて、もひとつ気に留めておいてほしいのが"理"が「いまの用に親しむ」「時宜にかなうこと」である、ということ。ともすると、「理論」だの「論理」だのというのは"いつでも、いつまでも正しい"と思ってしまったりするけど、あくまでも「その時見えている範囲での、正しさ」だということをこの「理」を見て思い出してほしい。


なお、更にその後、「両者合而成文、以帰太一。是謂太隆」と続きます。「両方そろって最高の状態になる。」みたいな意味です。





まだまだ考えたことはたくさんあるのだけど、書ききれないので・・・最後に、実はこんな話は全部おいといていいくらい、萠文理、にしたわけを。


萠では出していた「名づけ」の項、わざと文と理は書きませんでした。

  • 文:あき・あや・いと・すじめ・とも・のぶ・のり・ひさ・ひとし・ふみ・ふみし・ふむ・ふん・み・や・やす・ゆき・よし
  • 理:あや・おさ・おさむ・さだむ・すけ・たか・ただ・ただし・ただす・とし・のり・まさ・まろ・みち・よし


実は文も理も「よし」とも「のり」ともよめるのです。


え、ママがいない?ママの字の意味は(よい)「きざし」です。萠の項をもう一度読み直してみてね。
ちゃんとパパもママも萠文理の中にいますよ。



#smileは、「光」が「きざし」代わりで、「怜」が「のり」です。その分、「大」と「木」が入っているからね。
#memoryにも「文」に「大」と「木」が半分くらい入ってます。
#珠光怜の名づけは2005年4月7日にあります


それでは、萠文理ちゃん、これからどうぞよろしくね。

*1:紀元前に書かれた中国の歴史書。ちなみにパパが一番好きな中国史三国志ですが、歴史書として一番尊敬しているのは史記です。この作者司馬遷紀伝体と表で、史書のパイオニアとなったからです。